警察犬多忙 九州No.ワン 県警 24時間3交代で対応

昨年の出動341回 高齢者捜索など活躍広げ

2010年6月21日 09時41分この記事をつぶやくこのエントリーを含むはてなブックマークLivedoorクリップに投稿deliciousに投稿Yahoo!ブックマークに登録

 人間の約5千~1万倍の嗅覚(きゅうかく)を生かして足跡臭をたどり、事件などの捜索で活躍する警察犬。九州でいち早く24時間体制を敷いた沖縄県警の昨年1年間の出動回数は341回と九州トップを誇る。今年も4月末現在で98件と、昨年同期比の水準を維持。近年は事件・事故以外にも、認知症の高齢者の捜索など活躍の範囲は広がる一方だ。(山城響)

 九州トップの出動回数を誇る下地ができたのは32年前。民間ボランティアによる「嘱託警察犬制度」から、県警が独自に飼育・訓練をして運用する「直轄警察犬制度」を導入した。直轄制度の導入で、早朝・深夜の対応、危険を伴う爆発物や銃器使用現場などの捜索、迅速な出動体制を確保した。

 さらに、1999年に3頭体制を整えて、九州でいち早く24時間3交代勤務を導入し、迅速対応を可能にした。

 最近は、認知症の高齢者や未帰宅児童などの捜索が増加し、出動回数を押し上げている。朝に散歩へ出かけたまま翌朝まで家に帰れず、草むらにうずくまる認知症の男性(80)を、捜索開始からわずか2分で発見したこともあった。

 直轄制度導入当時からかかわっている県警鑑識課警察犬担当の福原兼栄さんは「においという見えないものを追求するので、犬は本当に探しているのだろうか」と初めのころ、疑ったこともあると苦笑する。

 警察犬と長年接し、苦労を共にするうち疑いは信頼に。30年以上たった今は捜査になくてはならい存在だと確信している。

 捜索と並行して、毎日、約3時間の訓練を重ねる。さまざまな現場に対応できるように、気温や湿度などその日の天候や、アスファルト、草地など環境に変化をつける。

 福原さんは「犬がどんな現場でも自信を持って捜索できるように訓練するのが重要」と日々の努力も欠かさない。

 課題は、宮古や八重山など離島地域。飛行機で移動しなければならず「嘱託犬が普及し、より迅速に対応できるようになれば、もっと効果は上がる」。嘱託犬との連携で、万全な体制を目指すのが目標だ。

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