仲井真知事会見録(7月2日)

2010年7月2日 11時57分

 2日午前の定例会見で、仲井真弘多知事が記者の質問に答えた内容は、以下の通り。

 

 【普天間問題】

 ─日米共同声明について知事はまだ明確に回答していない。その理由を知事は「政府からきちんと説明を受けていない」と述べているが。

 「ちょっと今のご質問の趣旨が分からないのは、明確な回答をしていないというのがおかしいと思うんですよ。明確に申し上げているのは、政府にも総理大臣にも、この案件というのはわれわれの了解といいますか、県内のそれも経ずに、さらに何と言いますか、唐突感のある形で5月28日に決まっていった」

 「しかも詳しい説明や話し合いもなく決めていったのは『極めて遺憾である』といったということと、『辺野古への移設は極めて厳しい』という、これ明確な考えだと思ってるんですが」

 「『日米合意案に対してどうするのか』というご質問、つい昨日まで県議会で何度もずーっとご質問を頂いて、同じような答弁をさせて頂いとるんですが、『明確である』、『明確でない』というのは、私、誠にこれは不思議な感覚だなと思っているんですが」

 「なお、この案について明確な案でないということ以前に、『政府がきちっと説明していない』ということを僕は申し上げているんですよ。だからそれを聞かないと、あれ中身をご覧になって、マスコミのみなさんも報道されたからご覧になっていると思うんですけども、あれ一つ一つをね、具体的かつ一体いつまでに、どんな内容で、どうしよう、と思っているのか、というの、あれ、中身一つ一つをご覧になりますと明快じゃないですよ」

 「だから説明を受けないことには、内容についてコメントしようがないという点もありますが、いずれにしてもその一つ一つが具体的でない、非常にあいまいだという点が。それからもう一つが唐突に決めた感がありますから、この経緯」

 「そしてその『悪くても県外』にと言っておられた公約以上に重いと思うんですが、鳩山さんが180度こう方向転換したと。これやっぱり県民だって大失望どころか怒りになると思うんですが、そういうものに対して丁寧な説明なり、何と言うんですかね」

 「確か2回お見えになりましたが、方向を変えた理由というんですかね、県民が納得するぐらい、きちっと説明されないと。私も説明受けてませんから、これコメントしようが実際ないというのが正直なところですね。ですから、これが今県民に一番大きな不満のまま、不満と怒りのまま残っている。ここをそのまま置いたままですよ、何事決めても前に進まないというのは当然のことだと思うんですよね」

 「ですから、それをきちんと政府はまず入り口で説明しないと、日米で合意したというものでも、事実上私の方では『コメントできん』と申し上げているわけです。ですから『政府が責任を持って、県民が納得できるこの全体を解決する解決策を提示すべきだ』ということを申し上げている。これ私、県民大会でも申し上げましたけどね。ということですが、すみません」

 

 ─知事としては政府や菅首相から具体的にいつごろまでに説明を受けたいという考えか。

 「可及的速やかにと。これも県議会でも答弁していますが、『可及的速やかに』と僕は申し入れているんですけどね」

 

 ─県内移設すべきではないと明確に態度を表明すべきだという意見はどう思うか。

 「それがどうもよく分からないんですよ。極めて明確に申し上げているつもりですがね。ちゃんと説明なしでこのまま合意されても、これ『極めて県内は難しい』と申し上げているんですよ。『極めて厳しい』とも言っているわけですから、『不可能に近い』と申し上げている」

 「その8月末までにテクニカル(技術的)にこのスペック(仕様)を決めていくという話は確かにあの中(日米共同声明)に載っているが、それは日米の政府が勝手にお決めになっていることで、それを決めていく場所の沖縄県の中の知事としてですよ、これ決めたって、全く実行不可能だと私は思っているんですけどね」

 「勝手にテクニカルにスペックを決めたからと言って、『ああそうですか』という風にいかないでしょう、だって」

 

 ─今の状態で現政府から納得のいく説明を受けられるのはかなり難しいと思われるが。

  「そうですか」

 

 ─どういう説明だと納得できるのか。

 「それは私から申し上げる話ではなくて、県民がそれを聞いて『もう、しようがないかな』とか『こういうものかな』と、今失望と怒りに変わりつつある部分を少しでも和らげることができるかということだと思って。これは内容がですよ、私から『ああいう風に』『こういう風に』と申し上げるようなものではないと思っているんですけどもね。政府がもう、きちっと責任持ってこれは考えて提示すべきだと思います」

 「なぜなら、われわれと協議、相談もなくご自分たちで5月28日目指して、まっしぐらに、突然決めていきましたからね」

 

 ─政府が今後出す方針や説明で、県民全体の世論が納得できる雰囲気になれば、知事は尊重すると。

 「当然だと思いますよ。だって県民のみなさんがね。政府が出してくる説明なり中身なりをですよ、『まあこんなところかな』という風に相成って行けばですね、最もこれは有力な方向を示したということになると思いますけどね」

 

 ─その場合、例えば県民世論を何で測るのか。

 「さあそれはテクニカルな部分があるから、世論というのを、意向というのを、どうやって測るかというのは、ちょっと私、お答えするだけの世論調査的あれはもっておりませんが。どうやって測りましょうかね」

 「今の県民の政府からの解決策というのを世論がどう、世論というか、世間がどう受け止めて、それがどんな風に世間が受け止めたか、というこの中身の把握の仕方はいろいろあるんじゃないですかね」

 「ただ私は県民のその、技術的な意向をつかまえる方法はちょっと私、今のところ持ってはいないんですけどね」

 

 【訪米】

 ─日米安保改定されて、今年で50年の節目。年内にも訪米を検討するというが、いつごろ、どのようなところを訪問しようと想定しているか。

 「えー、今日現在と言いますか、今のところ、まだこの日にちとかですね、それでどういう目的にギューッと絞っていくか、ちょっと検討中で、もうしばらく時間ください」

 

 【知事選】

 ─知事の任期があと5カ月ほどになりましたけれども。

 「あー、そうですかね」

 

 ─2期目への出馬の意欲、2期目へチャレンジするかどうか。知事の現時点での、今の考えを。

 「今はまったくの白紙ですね。あのー、まあ、あと5カ月、いろいろ公約を私もたくさんやっていまして、いろいろ、その実現に向かって、やっぱり最後の最後までいろいろ取り組んでみたいと思っておりますし、今日、今日今現在、どうするかということについては、まったく今、あのー、考えておりません」

 

 ─いつごろになれば態度を(表明するか)。

 「ヘッヘッヘ。いつごろになるんですかね。こういうものというものは。私がそういえば、その3、4年前にですよ、知事選に出るというのを決めたのは、確か私の記憶では8月の25日だったですよ。残り3カ月を切ったあたりでしたね」

 「ですから、割に、えー、当時は候補、まあ、マスコミのみなさんの報道を見ると、候補になっていた人たちが12、3人おられましたけどね、まああの8月の、私遅い時期から9月の始めだったと記憶してるんですよ、ということぐらいしか、今申し上げることはありませんが」

 

 【参院選】

 ─参院選が残り1週間。

 「そうですね」

 

 ─有力候補者は全員、普天間問題で県内移設、反対しているが、知事はどう評価し、この結果が与える普天間移設問題への影響はあると考えるか。

 「無論、それはあの、県民も、あの県民大会が象徴しているように、すべての政党、沖縄に関係するすべての政党と、私も含め、首長さんというか、市長さんたちは全員入っておられましたしね」

 「まあ、ほとんど県民の総意という形であの県民大会が開かれ、まあ内容は、あの3種類ぐらいかに目的は分かれていた感はありますけれども。しかし県外へという、国外へとか、即時撤去とか、いくつかの内容はあったにしても、県内移設は、あー、否定されていたということですから、3候補者がそういうことをお三方言っておられますかね?」

 「まあ私が選対本部長を務めている今の島尻安伊子さんもそういうことを言っておりますから、そういう意味ではあの代表、今度の候補者、もう1方はちょっと別の言い方してましたかね」

 「ですからあのー、県民と同じような、県民と同じようなって言うか、だいたい同じようなお考えをみんな持って普天間基地については考えておられるというのが、はっきり出ていると思いますね」

 

 ─政府への影響は。

 「ですから、政府、それこそ、その何ていうんですかねー、自公時代の内容に、普天間の移設について戻ってしまったということで、今この内容が、うーん、政府も、それなりにやっぱり耳を傾けざるを得ないとは思いますが、どういうことに相成るのか、みんな野党ですよね。いまやこの。政府の与党ではなくて、候補者が野党の方ばっかりで、あの、考え方は同じに、ほとんど似ているわけですが、政府もやっぱり耳をこう傾けるべきだろうとは思いますね」

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