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沖縄のお家芸競技、重量挙げの会場に〝二刀流〟の女子選手がいる。南部工業高校2年の伊元友里さんは自身の試技を終えると、シャフトを一眼レフカメラに持ち替える。県外大会ではすべての県勢選手を撮影。とらえた一瞬はプロ顔負けで、新聞のスポーツ面トップを飾ったことも。今総体で女子は競技がなく、シャッターを切ることに最大限、集中力を注ぐ。「カメラ魂がうずきます」。引き締まった表情を見せる。(松田興平)
入学後、以前から興味のあった写真部へ入った。中学まではテニス部でならして県4強まで上り詰めただけに3カ月後、「体を動かしたくなった」と二足のわらじを履いた。
男子生徒がほとんどの同校では選択の余地はなく、個人競技で入部できるのは重量挙げしかなかった。身長152センチの細身で、最低階級48キロにも満たない47キロ。入部当初は18キロほどしか上げられなかったが、今では54キロをマークする。
周りをうならせたのは記録の更新だけではない。大会中、任された記録用の写真はどれも人目を引いた。県外大会の際には県内紙など、何カ所にも提供。
バーベルが離床して頭上でぴたりと止まり、全身に筋肉の筋が走る一瞬の撮影は至難の業だ。選手個々で異なる、最も集中した表情を見せるタイミングも把握している。選手だからこその強み。
「光る瞬間はみんな違う。それを逃さない」