県土木建築部の2009年度発注工事の平均落札率(各工事の落札率を合計し件数で割った率)が、前年度に比べ上昇傾向にあることが、同部のまとめで分かった。昨年10月末時点の平均落札率は91・7%で、前年度を1・4ポイント上回った。昨年4月以降、国の改定に準じ、落札の下限となる最低制限価格の範囲を引き上げた影響とみられる。
09年10月末時点での発注件数・金額は563件・285億6258万円で、同年度発注工事の半分程度という。そのうち土木関連が343件・172億523万円、建築関連が27件・33億5650万円、電気が44件・27億4179万円など。
落札率は全業種で上昇。業種別にみると、最も高かったのは電気と管の93・8%。次いで舗装92・8%、建築92%、土木91・5%の順。上昇幅では建築の4・8ポイントが最大で、以下、電気3・4ポイント、管2・2ポイント、舗装0・9ポイント、土木0・7ポイントとなっている。
平均落札率を過去10年間でみると、2000年の98%をピークに低下傾向にある。公正取引委員会が談合による処分を下した06年度以降は、90%台前半で推移。08年度は最も低い90・3%まで下がっていた。
一方で、公共工事の減少に伴う競争の激化や経済環境の悪化などを背景に、建設業界からは最低制限価格の見直しを求める声があり、国は地域の雇用確保などの観点から同価格の引き上げを検討するよう各自治体に通知した。
国の方針を受け、県は昨年4月から同価格の範囲を暫定的に5%引き上げ70~90%に設定。現在、知事から同価格の見直しについて諮問を受けた県建設業審議会(会長・富川盛武沖縄国際大学長)が、適正水準を検討している。