美ら海水族館で会議はいかが 10月から実証実験

大水槽前 広がるアイデア

2010年8月18日 09時36分

 海洋博覧会記念公園管理財団は10月1日から、本部町の沖縄美ら海水族館で企業や団体の会議・イベントなどMICE(マイス)受け入れの実証実験を始める。閉館後に大水槽「黒潮の海」のフロアを開放、来年2月末まで効果や課題を検証して来年度以降の本格的な受け入れを検討する。公共施設の目的外利用であることや生物への影響が懸念材料だったが、美ら海水族館は「国や県のMICE誘致の機運が高まっているので施策の一助になれば」と話している。人気施設の開放は沖縄MICEの新たな魅力につながりそうだ。(榮門琴音)

 1日平均8000人が来館する美ら海水族館。実証実験は一般客を排除しないことが前提となる。時間帯は冬場の閉館時間後の午後6時半から10時半の4時間で、大水槽「黒潮の海」と隣接するカフェ「オーシャンブルー」を開放する。定員は100人程度で、受け入れは月数回。受け入れる企業・団体については、一般向けの販売はせず沖縄観光コンベンションビューローや旅行社と調整して選定する。音響設備や照明の使用は、生物への影響がない範囲で可能となる。

 大水槽を前にしたMICE開催は、ほかの商品と差別化できるとして旅行社などから要望が強かった。ただ、一般客や生物への影響が懸念されたほか、美ら海水族館の新規事業になるため上部組織との調整を要したという。

 観光庁は2010年を「Japan MICE Year」と位置付け、誘致を推進。一般客では利用できない公共施設など、いわゆる「ユニークベニュー」のMICEへの活用を検討する方針を打ち出している。

 MICE開催を要望してきたJTB沖縄はケータリングの内容を含めて提案し、国内のJTB支店を通じて商品を売り出したい考えだ。

 MICEの旅行商品を企画、開発するDMC沖縄の徳田博之社長は、新規客がMICEを通じて滞在することで、将来のリピーターにつながる可能性があると期待している。

[ことば]

 MICE 企業等の会議(Meeting)、報奨・研修旅行(インセンティブ旅行)(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議(Convention)、イベント、展示会・見本市(Event/Exhibition)の頭文字。多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントなどの総称で、観光庁が観光振興に向け推進している。

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