県出身高校球児が宮崎で死亡 寮で集団感染か

2011年5月18日 10時36分

 宮崎県は17日、同県小林市の私立小林西高校野球部寮で生活していた高校生4人が体調不良を訴えて入院し、そのうち沖縄県出身の男子高校生(15)が死亡、同生徒の血液から髄膜炎菌の抗原が検出されたと発表した。ほかの3人は、いずれも回復しているという。同校によると、寮には計44人が生活しており、県出身者は8人いる。宮崎県感染対策室は、髄膜炎の集団感染の疑いがあるとみて、調査している。

 同対策室の発表では、死亡した生徒は12日に体調不良を訴え、部活動を休んでいた。13日午前7時前に、食堂で倒れているところを発見され、病院に搬送されたが同日午後5時54分に死亡を確認した。

 同対策室によると、髄膜炎菌はせきやくしゃみから感染し、2~4日の潜伏期間を経て、発熱や頭痛などを起こす。感染しても全員が発症することはなく、多くは消失。熱帯や亜熱帯地方で多発しているが、国内での発症は珍しく、2010年に全国で確認された発症数は7件だった。

 一方、亡くなった生徒の告別式は17日午後から那覇市内であり、親族や中学校時代の同級生が見守る中、しめやかに営まれた。

 亡くなった男子生徒の祖母(48)は「野球の特待生として宮崎の高校に入学し、毎日を楽しんでいた。あんなに元気だったのに」と突然の訃報に悲しんだ。

 祖母は男子生徒の高校入学に合わせて硬式球用のグローブを贈っていた。「まだ使い始めたばかり。将来を楽しみにしていたのに夢も希望も突然失った。悔しい」と悲しみをこらえて語った。

 中学時代の同級生は「中学では皆勤賞をもらうほど元気だった。甲子園に出て、プロ野球ロッテのエースになるのが夢だったと言っていた」と目を赤くしていた。

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