南城に1万9000年前地層発見

2011年8月5日 16時34分

 【南城】南城市玉城のガンガラーの谷にある洞穴「サキタリ洞」で、港川人が存在していたころと同年代の1万9千年前の地層が4日までに、県立博物館・美術館の発掘調査で発見された。地表下約70センチにある同地層は、上下の層と比べ黒みがかっており、土中には炭やカニのつめなどが多く含まれているという。同館は、詳細な分析を進めることで「港川人が生きた時代の解明につながる可能性がある」と期待している。

 サキタリ洞は約620平方メートルと大きな洞穴で、港川人が発見された港川フィッシャーから約1キロと近い。港川人に結びつく新たな発見の可能性があるとして同館が2009年から調査を実施してきた。

 今回確認された地層は厚さ約20センチ。地中から採取した木炭と巻き貝に含まれる微量の放射性炭素を測定し、約1万9000年前と特定した。上下の地層と比べ炭やカニのつめ、カタツムリの殻などが多く含まれているが、その理由は明らかになっておらず、炭が火の使用など人為的なものかも含め調査を継続するという。このほか、1万9千年前~4500年前(縄文時代中期)のものと推定される同地層の上の層からは、沖縄島南部には自然分布しない「石英(せきえい)」と呼ばれる3点の岩石と人骨(歯)1点も出土。また、洞穴内からは5千年前の縄文土器や貝製品、石斧(せきふ)なども見つかっており、かつて同所で人が生活していたことも裏付けられたという。同館は6、7の両日、発掘現場見学会を開催する。問い合わせは同館、電話098(851)5401。

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