笑いヨガ 被災者に幸せ運ぶ

2012年1月17日 09時25分

 6歳の時、阪神大震災で被災した大久保信克さん(23)=那覇市=は17年がたった今、沖縄で社会人1年生として働きながら昨年の東日本大震災以降に避難してきた人たちにラフター(笑い)ヨガを教えている。突き動かすのは、被災直後に避難した長野で温かく迎え入れられた自身の体験だ。

 「阪神」時は幼稚園の年長組。父親の仕事で移り住んだ兵庫県西宮市の社宅で激震に襲われた。建物はヒビが入り、部屋の中はあらゆる棚が倒れ、割れた食器や本が散乱。外に出ると電柱がバタバタと倒れていた。

 数日後、母の実家がある長野市に避難。2カ月ほど新しい幼稚園に通うことになったが「先生や保護者、友達がよく気に掛けてくれた」。成長するにつれ、感謝の気持ちが膨らんだ。

 ラフターヨガは、ヨガの呼吸法と笑いを組み合わせたエクササイズ。大学3年のころ「人の幸せを考えた時、そこには必ず笑顔がある」と気付き、指導ができるリーダーの認定を受けた。魅力は「子ども心に帰り、笑い合うことで心も体もスッキリする」。

 東日本大震災後、沖縄の会社に就職。「慣れない土地で、知らないうちにストレスがたまっていると思う。自分ができる支援をしよう」とインターネットで呼び掛け、被災・避難者らに無償でヨガを教え始めた。昨年6月ごろから8回ほど開き、最多で30人余が集まった。「久しぶりに笑った」「ストレス解消になった」。そんな声に使命感が芽生える。

 先行きが見えない生活を送る人たちにとって「少しでも心が安らぐ時間になればうれしい」と願っている。

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