八重山でお産困難に 4月以降産科医が不足

2012年1月25日 09時52分

 【八重山】八重山地域で唯一、出産に対応する県立八重山病院(石垣市、松本廣嗣院長)は24日、産婦人科の医師が2人不足する見込みのため、4月以降の出産に対応できない恐れがあると発表した。同院は医師確保の努力を続けるとした一方、3月中旬~9月に出産予定の妊婦に対し、同地域以外で出産する準備を整えておくよう呼び掛けた。同院ではほかの医療機関からの紹介を含め、月に50~60人の分娩(ぶんべん)があるという。

 同院によると、産婦人科に勤務中の医師4人は3月末で全員転勤し、4月から新たに医師4人の勤務が決まっていた。しかし、中核を担う医師1人は個人の事情で、7月まで赴任が困難になった。連動して、指導医クラスの医師がいることが条件だった医師1人も赴任できなくなる可能性があるという。

 松本院長は「医師2人の態勢ではお産の安全性の確保が難しい。分娩中に容体が急変し、帝王切開となった場合などに対応できない」と説明。「全国的な産科医不足で、この時期に新たな医師確保を行うことは極めて困難」とした。

 同院は妊婦の「自衛策」として(1)「里帰り分娩」で石垣島から出る(2)石垣島で「里帰り分娩」をしない(3)宮古島や本島の産婦人科に紹介させておく―を挙げ、協力を呼び掛けた。

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