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糸満市摩文仁に建立されている慰霊碑「風部隊之碑」の設置者「航風会」と県平和祈念財団は27日、碑の移転などを同財団に一任する内容を含む覚書を締結した。当初は覚書に「撤去、廃棄処分」の文言が入る予定だったが、会員らの意向により削除された。
土地所有者の糸満市などから碑の移転を命じられた場合、覚書により財団が移転や形状変更を決定できるようになった。同財団の新垣雄久会長は「移転せざるを得ない可能性もあるので、ほかの慰霊碑と集約する案も出ている。県と相談していきたい」としている。
当初案で撤去、廃棄の文言が盛り込まれ、航風会の福原兼吉さん(98)=那覇市=は「撤去が気になって眠れなかった」という。同財団と話し合ったところ、福原さんの思いが反映された。福原さんは「文言が無くなって上等」と話し、覚書に押印した。
同財団の上原兼治事務局長は「(撤去、廃棄は)本意ではないので、外した。碑を管理、維持したい気持ちは会員と同じ」と説明した。
同会の桃原加寿子さん(85)は、管理方法が決まったことに「胸がいっぱい。財団には、自分たちがやったように、管理をしっかりお願いしたい」と語った。
航風会は同財団に50万円を寄付した。福原さんは「寄付を渡せて安心した。戦友たちの気持ちを財団に使ってほしい」と話した。