樹齢2千年のオリーブの樹が売られていく。おじいちゃんの魂の樹だったのに。

「オリーブの樹は呼んでいる」の一場面

 アルマは気が強くて扱いにくい女の子。心を許して話せるのは祖父だけだった。その祖父の大事なオリーブの樹を売ってしまった父のことをずっと許せないでいる。その日から、祖父は一言も言葉を発しなくなり、なくした樹を求めて徘徊(はいかい)を繰り返すばかり。アルマは決意する、売られていったオリーブの樹を返してもらおうと。

 スペイン経済の長引く不況を背景に樹齢千年、2千年の古木が企業のイメージアップや、富裕層の家のシンボルツリーとして売られていく現状に監督の憂いは止まらない。 失意の若者たちに、「未来は変えられる」「信じる事で生まれる希望がある!」と、オリーブの樹に託してメッセージを放つ。(スターシアターズ・榮慶子)

◇6月3日からシネマパレットで上映予定