「金」を密輸したとして沖縄地区税関が2015事務年度(15年7月~16年6月)に処分した件数14件と脱税額約4800万円がいずれも過去最多となったことが、同税関への取材で分かった。

プライべートジェット機で金地金約110キロを密輸したとして、2016年6月に暴力団関係者らが逮捕された=沖縄地区税関提供

 関係者は、国内で売却し消費税分をもうける手口が増加していると指摘。組織的な密輸の実態や悪質性がなければ、覚醒剤などの密輸と違い「低リスク」で、罰金を払う行政処分だけで済み、逮捕はされずに金も返却される。

 15事務年度に処分された14件のうち、関税法違反で告発されたのは1件のみ。残りは通告処分で罰金の支払いだった。内訳は日本人が最多の13人、香港3人、韓国2人で、すべて那覇空港で発生した。

 16年11月末には、石垣港で外航クルーズ船に乗った台湾人の男女が金塊15キロを密輸。港を経由した密輸が増加傾向にあるという。

 警視庁や県警は16年6月、マカオから那覇空港に着陸したプライベートジェット機から金約110キロ(約4億8千万円相当)が見つかったとして、関税法違反(無許可輸入未遂)などの疑いで暴力団関係者らを逮捕。以降、空港での取締が強化されていることから、密輸手段が旅客機からクルーズ船へ移行しているとし、取締を強化している。