【小橋川慧通信員】プリンスエドワード島(PEI)はカナダの東海岸、セントローレンス湾に浮かぶ島で、カナダの州の一つである。L・M・モンゴメリーの名作「赤毛のアン」のおかげで、カナダ総面積のわずか0・1%のPEIは日本からの旅行者の人気スポットの一つ。今回はアンの舞台に焦点を当てる。

グリーン・ゲイブルズの家の前で。(左から)我喜屋幸子さん、浦崎和子・政克夫妻、比嘉ちひろさん、母米子さん=カナダ・プリンスエドワード島

 トロントで語学留学中の比嘉ちひろさん(那覇市出身)は、「赤毛のアン」シリーズを読んでおり、昨年10月、沖縄の家族と一緒にPEIに行った。島に行くのに利用したのは、トロントからPEIの州都シャーロットタウンへの直行航空便。空港には日本人ガイドが待っていた。

 シャーロットタウンから「赤毛のアン」ゆかりのスポットが多くある町キャベンディシュ(作品中の町名はアボンリー)まで約40キロ。お目当てのアンと養父母が住んだ緑の切り妻屋根(グリーン・ゲイブルズ)の家の内部は、原作に忠実に家財道具が再現されている。

 日本語での説明が準備されていて、アンの部屋にある洋服は養父マシューからの贈り物のパフ・スリーブの服、といったことがよく分かった。

 比嘉さんは「十数年待った赤毛のアンの舞台に来た」という幸福感に浸りながら家の裏側にある「恋人の小径」「お化けの森」を散策した。モンゴメリーの墓や、彼女が「赤毛のアン」を投函した郵便局を見学していると、偶然、モンゴメリーの孫に当たる女性に出会ったという。

 比嘉さんの母米子さんは、高台から眺めた池の景色が特に印象に残ったという。アンが「輝く湖水」と名付けた池だった。