【松田良孝台湾通信員】東部消防組合は1日、職員が専門的な中国語の習得に向けて台湾・基隆市消防局で研修するための協定を同市で交わした。2020年9月に中城湾港マリンタウン地区で大型MICE施設(約3万平方メートル)がオープンすることに備える。

職員の研修に関する協定書を取り交わした(左5人目から)上間明西原町長、古堅国雄与那原町長、城間俊安南風原町長、唐鎮宇基隆市消防局長。その右は県台北事務所の吉永亮太所長=1日、基隆市消防(県台北事務所提供)

 16年に海外から沖縄を訪れた観光客は初めて200万人を超え、このうち台湾、中国、香港を合わせた中華圏からの観光客が6割を占める。同組合は「中国語の取得は必須」(城間俊安南風原町長)として、協定の意義を強調した。

 協定は同組合と基隆市消防局の職員が相互に研修する内容で、同消防局の唐鎮宇(タン・ツェンユ)局長は「私たちは素晴らしい事例を作ることができた。この提携を機に交流を深めることで、相互にメリットを享受できると信じる」としている。

 調印式には、南風原町とともに同組合を構成する与那原町の古堅國雄町長と西原町の上間明町長も出席した。

 城間町長は「東部消防側は中国語を、基隆市側は日本語を取得することで、台湾、沖縄を訪れる観光客に対する安心・安全を提供することができるようになる」とあいさつした。

 今回の協定では県台北事務所が両消防の仲介役を担い、吉永亮太所長は「将来を見越した素晴らしい取り組み。今後も、沖縄と台湾のさまざまな交流を加速させていきたい」と述べた。

 最初の研修職員となる同組合消防本部の浦崎直力(なおちか)さん(25)=南風原町=は2日、5カ月間の研修をスタート。「消防職員として台湾、中国の方々に対応できる技量を身につけるために頑張りたい」と話した。

 同本部は、浦崎さんが研修を終える11月をめどに次の研修職員1人を台湾に派遣する計画。