年間平均2千ミリ以上の雨が降る沖縄。雨には恵まれているが、水不足になりやすい。雨は梅雨と台風の時期に集中し、川は流れが急で短いため、ほとんどが海に流れてしまうからだ。5日時点の県内11ダムの合計貯水率は60・9%で、平年より15・5ポイント下回っている。日常生活の中で簡単にできる節水術をまとめた。6月1~7日は水道週間。(学芸部・榮門琴音)

 県によると、沖縄で1日に1人が使う水の量は12リットルバケツ約25杯分。標準的な4人家族だと月3万リットル、つまり2リットルペットボトル1万5千本の水を使っているという。

 家庭で使う水の使用率は、風呂(40%)が最も多く、トイレ(22%)、炊事(17%)、洗濯(15%)などが続く。

 「何げなく使っているが、けっこうな量です」と話すのは県地域・離島課副参事の宮里健さん。家庭でのちょっとした心がけで、だいぶ節水できるという。

 使用率が最も高い風呂。髪を洗っている間にシャワーを出しっぱなしにしていないだろうか。これを1分間止めるだけで12リットルの節水になる。

 トイレで大レバーの代わりに小レバーを使えば1回当たり2リットル、食器を洗う時の水の流しっぱなしを止めると1分間当たり12リットル、洗濯物をまとめて洗って回数を減らすと1回当たり150リットルの節水になる。

 使用量で特に注意したいのは台風通過後。洗車や片付けで一斉に大量の水が使われる傾向があるため、バケツに水をくんで洗う工夫が必要だ。

 節水は財布にも優しい。県によると、標準的な4人家族で使用量を10%削減すると、水道料金は月645円、年7740円節約できるという。

 ダムの整備が進み、1991年を最後に断水がないこともあって、以前に比べて県民の節水意識は薄れがちだという。宮里さんは「災害など万が一の時にも身近に水があれば用も足せる」と雨水の有効利用もすすめる。「ダムの水はいったんなくなるとすぐには増えない。県民も観光客も普段から節水の意識を持ってもらいたい」と話した。