【平安名純代・米国特約記者】米海軍安全センターがまとめた事故評価報告書で、米海兵隊航空機の2017米会計年度(16年10月~17年6月6日時点)の10万飛行時間当たりの重大(クラスA)事故率が過去10年間で最高の4・51件に達していることが分かった。

沖縄県名護市の浅瀬で大破したオスプレイ=2016年12月

 ◆10万飛行時間に4.51件

 発生件数は7件で、昨年12月に沖縄県名護市安部の沿岸で垂直離着陸型輸送機MV22オスプレイが大破した事故も含まれている。

 機種別にみると、オスプレイ1件のほか、最も多かったのが戦闘攻撃機FA18で3件、次いで大型輸送ヘリコプターCH53が2件、ステルス戦闘機FA35の1件となっている。

 ◆最高はイラク戦争時の5.0件

 同センターが公表している重大事故(クラスA)の集計によると、発生率が最も高かったのはイラク戦争時の2004年度で5・0件。

 その後は減少傾向が続き、10年度には1・7件まで減少したが、米国を含む多国籍軍がリビア政府軍を攻撃した11年度に再び増加し、3・81件を記録。14年度に2・28件に減少したが、再び増加傾向に転じ、17年度で4・51件と過去10年間で最高を記録した。

 ◆「国防費削減の弊害」と訴え

 海兵隊トップのネラー総司令官は米議会公聴会や講演会などで、国防費削減が機体整備面に深刻な影響を及ぼしており、訓練時間が制限されるなどの弊害が出ているなどと訴えている。

 米軍は航空機事故を三つに区分。死者や200万ドル(約2億2千万円)以上の損害が出た事故を最も深刻な「クラスA」、重度の後遺症となる負傷者が出た場合や50万ドル以上の損害が出た事故を「クラスB」、軽傷者か5万~50万ドルの損害が出た事故を「クラスC」に分類している。