琉球王国時代、首里城の内外で国土の安全や五穀豊穣などを祈願した祭祀(さいし)行事「百人御物参(ももそおものまいり)」が24日、那覇市の首里城公園で再現された。「三平等みふぃらの大あむしられ」と呼ばれる3人の上級神女を含む9人の神女らが、正殿や拝所で巡拝。訪れた人々は厳かな拝礼の様子を見詰め、いにしえの王府に思いをはせた。

首里森御嶽を拝礼する神女=24日午後、首里城公園下之御庭

 百人御物参はかつて年に6回程度行われ、神女たちが首里城内外の王府の祭祀施設を拝んだ。再現したのは巡拝のコースの一部で、昨年に続き2度目。

 首里城の御庭に男性役人が待ち受ける中、「クエーナ」と呼ばれる祭祀歌謡とともに、神女が登場。一行は首里森御嶽へと移動し、上級神女が合掌し33回拝礼して、五穀豊穣や子孫繁栄などを祈る言葉「おたかべ」をささげた。さらに神女たちは、男子禁制だった京の内の4カ所を巡った。

 那覇市の大浜幸子さん(73)は「初めて見た。神々しく、すばらしい」と感動していた。

 25日も正午と午後3時からの2回、再現する。午後5~8時まではちょうちんを手に散策などをする「プレミアムナイト」もある。