沖縄県知事を2期8年務め、参院議員などを歴任、12日の92歳の誕生日に亡くなった大田昌秀さんの葬儀、告別式が15日、浦添市伊奈武瀬のいなんせ会館でしめやかに執り行われた。

大田昌秀さんをしのび、多くの人が参列した告別式=15日、浦添市・いなんせ会館

 親族や琉球大学教授時代の教え子、知事時代の部下ら約1500人が訪れ、沖縄戦の体験者として平和行政を推進し、基地問題の解決に心血を注いだ大田さんとの別れを惜しんだ。

 妻の啓子さん(86)をはじめ、親族らが焼香した後、70年近く家族ぐるみの親交のあった比嘉幹郎さん(86)が「大田さんの学者、政治家の原点は鉄血勤皇隊としての悲惨な沖縄戦体験だった。すべての人々に戦争の愚かさ、平和の尊さを永久に認識させるために、生涯を送ったと言える。人物像を表現すると平和の使徒だった」と弔辞を述べた。

 1時間半の一般焼香では長い列が途切れなかった。最後に参列者らに見送られ、位牌(いはい)を持った親族らが会場を後にした。