【南風原】南風原町喜屋武にある陸軍病院壕(ごう)の沖縄戦当時の臭いが再現され、26日、同町が見学者に公開した。臭いのする瓶を開けた瞬間、周囲には悪臭が漂った。顔をしかめながら、瓶に顔を近づけた見学者は「病院と呼ぶ場所の臭いではない」などと話し、当時の状況を想像した。

再現された沖縄戦当時の陸軍病院南風原壕内の臭いを、顔をしかめてかぐ見学者ら=26日、南風原町喜屋武の同壕

 見学者は入壕前か、入壕後に体験した。福島県から観光で訪れた会社員吉村赳さん(28)は、再現された臭気に「うわっ、すごい」と眉間にしわを寄せた。「沖縄戦の教訓を風化させないためにも、公開を続けてほしい」と話した。

 壕を案内する南風原平和ガイドの会の秋山道宏さん(31)は、臭いをかぐ前に目を閉じて壕内を想像するよう促した。「臭いをきっかけに、壕内の状況を考え、学びにどうつなげていけるか。ガイドの力量も問われている」と気を引き締めた。

 壕の見学は予約制で、料金は一般300円など。問い合わせ、申し込みは同センター、電話098(889)7399。