■小林流礼邦館協会総本部道場 阿波根直信会長

道場生に型の指導をする阿波根直信会長(中央)=那覇市田原・少林流礼邦館総本部道場(渡辺奈々撮影)

 那覇市田原にある沖縄空手・古武道小林流礼邦館協会の総本部道場。協会会長の阿波根直信氏(77)が1974年にアパートの屋上で始めて43年になる。今は息子で総本部道場館長の直也氏(45)と指導し、4~75歳の約60人が稽古で汗を流す。

 直信氏は空手歴は60年、空手道と沖縄古武道ともに範士十段。4月から沖縄空手・古武道連盟の会長も務める。師匠は沖縄小林流の開祖・知花朝信氏、仲里周五郎氏。県内3道場のほか、米国やカナダ、インドにも約15支部あり、弟子たちに伝統空手や古武道、礼節の大切さや謙虚な姿勢を指導する。

 道場では時々、しまくとぅばも教え、門下生たちは道場に着くと「うにげーさびら」、帰る時には「にふぇーでーびたん」とあいさつする。「空手は『ティ』から発展した。説明でしまくとぅばを使うこともあり、同じ沖縄の文化だ」。精神の鍛錬や護身の技だけでなく、文化も伝え継ぐ。(社会部・浦崎直己)