【ブランドン・イング通信員】琉球古典音楽野村流音楽協会ハワイ支部の50周年コンサート「うたぬはな」(歌の花)が3日、ホノルル市にあるカイムキ高校の講堂で行われた。出演者は130人以上、観客も満席の600人以上が来場した。

総勢130人以上が出演した野村流ハワイ支部の周年コンサート=ハワイ・ホノルル市

 出演者の70人はハワイ支部の三線メンバーや、ハワイ在住の箏、笛、胡弓の奏者ら。同協会北部支部(ロサンゼルス)や沖縄の本部からも駆け付けた。

 ハワイ支部は1967年に設立され、50年の間には多くの浮き沈みもあった。現在の支部会長は屋宜盛一師範(70)。屋宜さんの両親は沖縄戦の直後、沖縄を離れ、大阪に移り住んだ。大阪生まれの屋宜さんは67年に家族と一緒にハワイに移民した。

 「元のメンバーの1世は稽古をうちなーぐちで行っていた。現在はほとんど3、4世で、共通語は英語に変わったが、音楽に対する愛着や文化を継承する目的は変わっていない。私たちの祖先がこんな立派な伝統を与えてくれたからこそ、恩返しの気持ちで野村流音楽を残していかないといけない」と話した。

 多くの1世にとって歌三線は、もう見られないかもしれない故郷沖縄とをつなぐ手段であり、また、重苦しく差別されていた社会の中でまとまる手段であった。子孫に故郷への愛と知識を伝える手段でもあり、琉球音楽はウチナーンチュの魂の一部といえる。

 企画委員で歌三線の師範、金城ノーマンさん(42)はタイトル「うたぬはな」について「伝統は花のように美しいけれど、もろくて繊細でもある。しばしば、なくなってからしかその美しさに気づかない。この庭を生かしておくために、私たちができることをやらないといけない」と語った。

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総勢130人以上が出演した野村流ハワイ支部の50周年コンサート=ハワイ・ホノルル市