沖縄本島地方は19日、活発化した梅雨前線の影響により、各地で大雨が降り、道路冠水などが相次いだ。沖縄本島南側で暖気と寒気がぶつかり、雨雲が発達。長時間の強い雨になったという。沖縄気象台によると、梅雨の大雨は19日がピークで、20日以降は太平洋高気圧の張り出しで梅雨前線が北上する見込み。。地盤が緩んでいるため、引き続き土砂災害への注意を呼び掛けている。

冠水した道路を水しぶきを上げて走るトラック=午後2時8分、糸満市潮平(下地広也撮影)

大雨でブロック塀が崩落したアパート=19日午後7時25分ごろ、与那原町板良敷

大雨の影響で床下浸水したため土のうを積む住民ら=19日午後2時50分ごろ、豊見城市与根

冠水した道路を水しぶきを上げて走るトラック=午後2時8分、糸満市潮平(下地広也撮影) 大雨でブロック塀が崩落したアパート=19日午後7時25分ごろ、与那原町板良敷 大雨の影響で床下浸水したため土のうを積む住民ら=19日午後2時50分ごろ、豊見城市与根

 沖縄本島地方では、南城市糸数で24時間雨量が180ミリ(19日午後9時現在)、久米島で220ミリ(同)を観測するなど強い雨が降り続いた。

 同気象台によると、19日午後9時ごろをピークに雨脚は弱まる。一方、長い雨で地盤が緩んでいる可能性があり、各地の土砂災害警報は20日正午まで継続する。同気象台は「雨がやんでも土砂崩れなどには注意が必要」と呼び掛けている。

 23、24日には沖縄本島地方が晴れる可能性もあり、その際は「梅雨明け」の発表を検討するという。

塀崩れ、床下浸水も 豊見城市・与那原町 

 与那原町板良敷では19日、アパートの塀が10メートルほどにわたって崩落した。1階に住む女性(40)によると、午後2時ごろ「ドスン」という音がし、玄関を開けると塀が隣の空き地に落ちていた。屋上の雨水を流すパイプ2本から大量の水が流れ、塀に接するコンクリートの床面が盛り上がり、塀との間に隙間ができていたという。

 「やばいよ、倒れるかねーと思っていた。隙間から水が流れ込んで、塀の土台となっていた土がもろくなったのでは。けが人が出なくてよかった」と胸をなで下ろした。

 豊見城市与根では民家1軒が床下浸水した。住人の女性(68)によると、4年ほど前に床上40センチほどまで浸水したことがあるという。

 女性は「床下浸水でも、ヘドロのようなにおいが床から上ってくる」と顔をしかめた。被害が広がらないようにと、家の前などに土のうを積んだ。

沖縄自動車道 一部通行止め

 沖縄自動車道の沖縄南ICから那覇ICの上下線と、那覇空港自動車道の西原JCT~南風原北ICの上下線が雨のため、19日午後9時18分から通行止めとなった。

 20日午前0時現在、解除されていない。

12市町村が避難所開設

 12市町村が開設した避難所は以下の通り。(20日午前0時現在)

 那覇市役所▽豊見城市役所▽浦添市役所▽宜野湾市老人福祉センター▽糸満市役所、武富公民館、武富ハイツ公民館、潮平公民館、大川区公民館(以上糸満市)▽うるま市役所本庁舎▽南城市役所玉城庁舎▽北中城村立中央公民館▽中城南小学校、吉の浦会館(以上中城村)▽西原町町民交流センター▽与那原町社会福祉センター▽南風原町総合保健福祉防災センター

(上)大雨でブロック塀が崩落したアパート=19日午後7時25分ごろ、与那原町板良敷(下)大雨の影響で床下浸水したため土のうを積む住民ら=午後2時50分ごろ、豊見城市与根(又吉健次撮影)