沖縄県名護市辺野古での新基地建設工事で、沖縄防衛局がフロート(浮具)を固定するため海底に設置したアンカー248個のうち、昨年10月の台風19号の影響で約半数の120個がなくなっていたことが分かった。海草藻場には、アンカーが動いたために削られた3~265メートルの痕跡36カ所も見つかった。

 防衛局が6日、建設に伴う環境保全について識者の助言を得る「環境監視等委員会」の第3回会合で調査結果を報告した。審議は非公開だった。

 防衛局は昨夏、フロートを固定するため、海底に30~60メートルの間隔でアンカー248個を設置。このうち台風19号通過後、工事区域の辺野古漁港側で63個、辺野古崎周辺で30個、大浦湾側で27個の計120個がなくなっていた。

 アンカーが動いた痕跡のついた海草藻場は、主に辺野古漁港側で36カ所見つかった。また、アンカーによって損傷したとみられる大型サンゴも1群体確認された。

 会合ではアンカーが動くのを防ぐ対策として、防衛局がアンカーを重くすることを提案。実際に、従来のアンカー最大160キロを大幅に上回る重さ数トン級のコンクリートブロックを、27日から海底に設置する作業を始めている。