【鹿児島市で照屋剛志】鹿児島市に本店を置く鹿児島銀行の上村基宏頭取は29日、同行が沖縄での支店開設を検討してることについて、「沖縄に進出したいと考えている」と強い意欲を示した。国内の地方都市で唯一人口が伸びている市場の成長性や、ANA国際貨物ハブを評価。支店の開設は「半年から1年以内に決断したい」とした。

沖縄進出に強い意欲を示した鹿児島銀行の上村基宏頭取=29日、鹿児島市・鹿銀本店

 同日、同行本店で開かれた会見で本紙の質問に答えた。沖縄経済は観光関連、建設関連とも好調が続いており、「潤沢な資金が沖縄に流れ込んでいる。個人融資、企業向け融資ともにそれなりのマーケットがある」と強調。窓口の必要な個人融資も実施し、企業融資のみの営業所ではなく、地域に密着した支店の開設を目指していることを明らかにした。

 「沖縄の向こうには、東アジアが控えている」と指摘。ANA国際貨物ハブを活用して、鹿児島企業の海外展開を後押ししたい考えを強調した。全国でも有数の生産額を誇る鹿児島、宮崎の農畜産物の輸出にも力を入れる方針。

 沖縄に拠点があり、同行と取引のある鹿児島企業が100社程度あるとし、「沖縄で活動する取引先のお手伝いにもつながる」とメリットを挙げた。

 沖縄の支店開設は「鹿児島銀行としてやる」と明言。肥後銀行との経営統合は、沖縄進出に影響を与えないとの認識を示した。

 【ことば】鹿児島銀行 1879年創業。2014年3月末時点の預金量は3兆2936億円、融資量2兆4391億円。昨年11月には熊本の肥後銀行と経営統合を発表した。経営統合が実現すれば総資産は8兆円を超え、九州2位の地銀が誕生する。