【宮古・八重山】割安感を打ち出し、沖縄県の宮古・八重山の航空運賃低減のきっかけをつくったスカイマークが先島地方から撤退を決めた。破綻報道からわずか1日での決定。関係者からは運賃値上がりへの懸念や、好調な観光産業に水を差さないかなどと不安の声が相次いだ。

 宮古、八重山とも昨年は入域観光客数が過去最高となるなど、好調な観光が地域経済を潤している。

 宮古島観光協会の池間隆守専務理事は「寝耳に水だ」と驚きを隠さない。今月に入って那覇-宮古便が増便するとの一部報道もあり、期待が高まっていた。

 2011年に宮古島へ参入した同社。既存2社も航空運賃を引き下げ、利用者にとって宮古島がさらに身近になった。池間専務理事は「スカイマーク参入が観光客増の底上げにつながった。早急に関係団体を網羅し、対策を協議したい」と撤退の影響を懸念した。

 搭乗率が低いという話を聞き、宮古島市職員に同社の利用を呼び掛けていた長濱政治副市長は「低運賃で人や物も動きやすくなった。離島の足だっただけに残念だ」と述べ、関係団体などと再就航要請も示唆した。

 不安は利用者にも広がる。沖縄本島から石垣市に単身赴任している大城拓人さん(34)は運賃低減を受け月に2、3回、家族が待つ本島に戻ることができた。「運賃が上がれば家族に会える機会も半分に減る。観光だけでなく、島の住民にも厳しい現状になる」と声を落とした。

 八重山の1市2町でつくる八重山ビジターズビューロー会長で、石垣市の中山義隆市長は「運休は非常に残念だが、経営再建すれば先島路線を復活させてほしい」と要望。「現在の運賃のおかげで観光が伸びている。既存2社には今後も現状の価格を据え置くよう求めていきたい」と語った。