海外からのクルーズ旅客の出入国手続きを簡素化する国の規制緩和策「船舶観光上陸許可制度」で、一定要件を満たしたクルーズ客船を対象に、乗客の訪日ビザを免除する項目が盛り込まれていることが30日、分かった。今月1日から運用が始まっている。沖縄県内の観光関係者はアジアでクルーズ旅行を楽しむ観光市場が拡大する中、ビザが必要な中国客を中心に旅行需要が一層高まる可能性があるとみて、誘客拡大に期待している。

 同制度は、国が2020年の「クルーズ100万人時代」の実現を目指して進める規制緩和策の一環として昨年6月に閣議決定された。福岡入国管理局那覇支局によると、乗客が一定以上の経済力を有しているとみなし、客船ごとに許可を与える方式で運用される。ただし、乗客が途中で飛行機などクルーズ船以外の移動手段を使うケースは対象とならない。

 ビザ免除は乗客の不法入国や脱船逃亡のリスクを伴うため、入国管理局はクルーズ船社や客を集める旅行代理店、船舶代理店を対象とした説明会を開き、慎重な対応を求めている。(座安あきの)