【糸満】沖縄野鳥研究会の大城亀信さん(61)が、衰弱したタカの一種「ミサゴ」を市内で保護し、25日放鳥した。野鳥観察を始めて30年余り、市西崎町の糸満漁港北地区から元気よく羽ばたいていった鳥に「最高の気持ちでした」と喜んでいる。

ミサゴを放鳥する大城亀信さん。見守った孫らも、野生動物の大きさに驚いた様子だったという=25日、糸満漁港北地区(橋本幸三さん提供)

 ミサゴは18日、市糸満の同漁港南地区で、テトラポットから飛び立とうとした際、海に落ちたところを保護された。近くで働く弟からの連絡で駆け付けた大城さんは、鳥の腹がへこんでいたことから、何らかの理由でエサとなる魚を食べておらず、体力が落ちていたのではと推測する。

 那覇市内の動物病院で、獣医師がエサを与え、温めている内に回復。保護した場所に近く、より人けの少ない北地区で放すと、北側に飛んでいった。全く動かなかったミサゴが、放鳥する際は体をばたつかせるほど元気を取り戻していた。

 大城さんは、これまでも放鳥経験はあるが、動物病院に運ぶまで状態の悪かった個体を放つことは初めてという。

 観察と併せて、鳥の声も録音しており「もう少しで100種類。ぜひ達成したい」と話した。