米軍の枯れ葉剤を調査する英国人ジャーナリスト、ジョン・ミッチェルさんが31日、那覇市内で講演し、「米国防総省は半世紀以上、沖縄での枯れ葉剤汚染を隠してきた。化学兵器は過去の問題ではなく、沖縄の将来にも影響を及ぼす」と警鐘を鳴らした。

ジョン・ミッチェルさん

 約100年前の第1次世界大戦で、4代前の高祖父が欧州で毒ガスにさらされたことを知り「人生を通して化学兵器に嫌悪感を抱くきっかけだった」。以来、枯れ葉剤の実態を追及し、元米兵の証言などを掘り起こしてきた。

 米軍の隠蔽(いんぺい)工作として、1981年に見つかった普天間飛行場からの排水の高濃度汚染を例示。地中からドラム缶約100個が見つかり、司令官は秘密裏に処分するよう基地従業員に指示したとし、「(枯れ葉剤の一種の)オレンジ剤の危険性を教えず、従業員が汚染された」と指摘。「日米両政府は本当のことを明らかにすべきだ」と話した。