2017年(平成29年) 11月21日

1935沖縄 よみがえる古里

82年前の沖縄情景、カラー再現へ AIで自動色付け 沖縄タイムス・朝日新聞・首都大連携 

 人工知能(AI)と沖縄の人々の記憶が、82年前の「色」をよみがえらせる-。沖縄タイムスと朝日新聞は、首都大学東京の渡邉英徳准教授(情報デザイン)のチームと共に、戦火にさらされる10年前、1935年撮影の沖縄の白黒写真を、現実の風景に近づけていく取り組みを始める。

カラー化された1935年撮影の現在の那覇市東町にあった「那覇ウフマチ(大市)」と呼ばれた市場の様子(朝日新聞社提供)

戦前に現在の那覇市東町にあった「那覇ウフマチ(大市)」と呼ばれた市場の様子。立ち並ぶ建物の中に店を設けて品物を売るほか、路上で商品を並べて露店販売をする人々もおり、庶民生活の場としてにぎわった。띱 市場では品物ごとに販売場所が分かれており、魚・肉・米・乾物等を販売する区域や、野菜・芋・雑貨を売る店舗などがあった。背後の建物には「大迫商店」の店名が確認できる。残された当時の地図と照合すると、野菜や雑貨を販売していた通り沿いから、海産物などを販売する「大迫海産」の店先を撮影したものと思われる。띱 写真では女性たちが野外で「バーキ」と呼ばれる竹かごに穀物や農作物のようなものを販売している姿のほか

カラー化された1935年撮影の現在の那覇市東町にあった「那覇ウフマチ(大市)」と呼ばれた市場の様子(朝日新聞社提供) 戦前に現在の那覇市東町にあった「那覇ウフマチ(大市)」と呼ばれた市場の様子。立ち並ぶ建物の中に店を設けて品物を売るほか、路上で商品を並べて露店販売をする人々もおり、庶民生活の場としてにぎわった。띱 市場では品物ごとに販売場所が分かれており、魚・肉・米・乾物等を販売する区域や、野菜・芋・雑貨を売る店舗などがあった。背後の建物には「大迫商店」の店名が確認できる。残された当時の地図と照合すると、野菜や雑貨を販売していた通り沿いから、海産物などを販売する「大迫海産」の店先を撮影したものと思われる。띱 写真では女性たちが野外で「バーキ」と呼ばれる竹かごに穀物や農作物のようなものを販売している姿のほか

 >>【写真】那覇-糸満の約9キロを走った「軌道馬車」。奥には記者が取材に使ったフォード車が写っている

 早稲田大の石川博教授らの研究グループが開発した、人工知能を使った自動色付けの技術などを活用し、カラー化した。ただ、人工知能ではカバーできない沖縄特有の風景や建物の色もあるはずで、今後、現地での取材を重ねて、当時の姿になるべく近いものに修正していく。カラー化した一部の写真は、取材過程とともに紙面やデジタル版で紹介する。

 戦後72年。戦争を知る世代は少なくなっている。45年の沖縄戦で焦土と化した沖縄。戦争の悲惨さを改めてかみしめるきっかけになるよう、その10年前の姿を色鮮やかに再現していく。

 沖縄タイムス社を休職して渡邉准教授の下で研究する與那覇里子記者と共に、両社の記者が、失われた沖縄の「色」を追い掛ける。

 写真は35年に、大阪朝日新聞の記者が撮影。朝日新聞大阪本社に大量のネガが保存されていた。戦前の沖縄の写真の多くは焼失しており、大変貴重な写真群。

写真集「沖縄1935」発売

 戦火に包まれる前の沖縄がよみがえります。待望の写真集が朝日新聞出版社から全国販売。「糸満」「那覇」「久高島」「古謝」と地域ごとに章立てされ、82年前の人々の生き生きとした様子が鮮明なモノクロ写真で紹介されています。

 ■朝日新聞出版社

 ■A4判変型

 ■1,800円(税抜)

  全国の書店のほか、大手通販サイトamazon等でも購入できます。

写真集 沖縄1935
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朝日新聞出版 (2017-07-31)
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