沖縄全戦没者追悼式前夜祭(主催・沖縄協会)が22日、沖縄県糸満市摩文仁の沖縄平和祈念堂で開かれた。高さ12メートルの沖縄平和祈念像の前で歌三線や琉球舞踊を奉納し、恒久平和を誓いみ霊を慰めた。

三線や琉球舞踊奉納で恒久平和を願った沖縄全戦没者追悼式前夜祭=22日、糸満市摩文仁の沖縄平和祈念堂

 沖縄協会の野村一成会長は「悲惨な体験を持つ人々の心は決して癒えることはない。戦争への反省と平和への決意を新たにしよう」とあいさつ。古典音楽独唱「述懐節」、古典女踊り「苧引(うーびち)」、雑踊り「浜千鳥」などが演じられた。

 毎年欠かさず来るという糸満市の女性(80)は、沖縄戦で母を亡くした。妊娠中の母が産気づいて訪ねた実家の樹木に、爆風でやられたのか衣服が下がっていたという。「戦後、母がいなくて苦労した。戦争がなければこんなことはなかった」と平和の尊さを訴えた。