沖縄県伊江村は、5年に一度開催され、和牛のオリンピックといわれる全国和牛能力共進会に伊江島牛の出品を目指し、村ぐるみで挑んでいる。

候補牛の手入れに励む関係者=20日、伊江村家畜セリ市場

 村では3産以上で分娩(ぶんべん)間隔400日以内が条件の繁殖雌牛4頭をそろえて、生産畜主をはじめ、村役場、JA、和牛改良組合、島牛会など一丸で牛の手入れに取り組んでいる。毎日、午前中に村家畜セリ市場に集い、6頭の候補牛を洗い、万全の態勢で手入れを行っている。

 全国共進会は9月7~11日、「高めよう生産力、伝えよう和牛力、明日へつなぐ和牛生産」をテーマに宮城県仙台市内である。全国39道府県の代表牛が集結する。

 7月3日からは沖縄県代表牛を決める最終審査が八重瀬町東風平を皮切りにスタートする。

 候補牛の畜主である山城和彦さん(38)は「審査まで残り少ないが最大限努力する。全共へ出品し伊江島牛、沖縄牛としての名声を広め市場にもつなげていきたい」と話す。

 父の内田徹さん(65)から畜産業を受け継ぎ、愛牛「りいな号」を育てる大也さん(36)は「全共出品は長年の夢。おやじの夢をかなえてあげたい」と余念がない。2人とも「沖縄代表となり伊江島牛を全国にPRしたい」と口をそろえる。

 村役場農林水産課畜産担当の知念俊さん(29)は「村から全共へ幾度と出品してきたが、ここまで体調管理、飼養管理に気配りしたのは初めて。出品畜主、関係機関が一丸となって県代表を勝ち取りたい」と意気込む。村最終審査は7月4日、村家畜セリ市場で開かれ、後日、沖縄県代表牛が決定する。(島袋裕次通信員)