【名護】米軍普天間飛行場返還に伴う名護市辺野古の新基地建設への市民らの反対行動に対し、海上保安庁は3日、前日に続きカヌーに乗った市民を比較的波の高い沖合約4キロまでけん引して解放する手法を続けた。カヌー13艇、市民合わせて19人が沖合まで拘束された。米軍キャンプ・シュワブのゲート前でも早朝から抗議行動をする市民と県警が衝突し、60代の女性が頭部と右手に全治1週間の打撲を負った。市民からは反発が一層、強まっている。

臨時制限区域内でカヌーに乗り抗議する市民を3人ががりでゴムボートに担ぎ上げ拘束する海上保安庁の職員=3日午前10時11分、名護市辺野古沖(松田興平撮影)

臨時制限区域とカヌー解放場所

臨時制限区域内でカヌーに乗り抗議する市民を3人ががりでゴムボートに担ぎ上げ拘束する海上保安庁の職員=3日午前10時11分、名護市辺野古沖(松田興平撮影) 臨時制限区域とカヌー解放場所

 海上行動では午前9時30分からフロートを越えて大浦湾を目指す市民らのカヌー19艇と、海上保安庁のゴムボートなどがにらみ合い。午前10時すぎには市民のカヌー7艇、7人が海保に捕らえられ、30分後に臨時制限区域を越えた沖合で解放された。午後3時にもカヌー6艇、12人が海保に拘束され、1時間後に沖合で解放された。抗議船にも海保職員が乗り込む場面もあり、海上は騒然とした。

 ゲート前では午前7時すぎから約2時間、工事関係の車両を止めようとする市民約20人と県警約40人らがもみ合った。防衛局によるコンクリートブロックの投入作業は3日も続き、少なくとも2個の数トン級ブロックが海に沈められた。