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  • ソラシド参入で既存各社の那覇-石垣運賃が上がる可能性
  • 既存社はソラシドを下回る運賃が認められないため
  • ソラシド「特売り3日前」は1万円で、JTAは現在8~9千円

 3月29日から那覇-石垣線に新規参入する新興航空会社スカイネットアジア航空(SNA、ソラシドエア)の運賃設定をめぐり、競合する日本トランスオーシャン航空(JTA)など既存航空会社が従来の水準の割引運賃を継続できない状況にあることが5日分かった。国土交通省が新興航空会社の経営を保護する目的で定めた内部通達で、既存社にはSNAの届け出運賃を下回る設定が認められていない。SNAの参入が実質的に運賃引き上げにつながる可能性があり、地元から反発の声が上がっている。

ソラシドエア機=2013年10月、那覇空港

 経営破綻したスカイマークが同路線から3月28日に撤退し、翌日からSNAが1日2往復で新規参入する。SNAが発表した搭乗3日前の「特売り3日前」の運賃は1万円で、JTAが従来設定している8千~9千円台を上回る。

 JTAはスカイマーク撤退後も現状の割引水準を維持しようと国交省に既存運賃と同等の内容で届け出準備を進めているが、国交省の通達方針に従うとSNAの1万円を上回る必要があり、届け出を保留。同省に現行水準での運賃を認めるよう求めている。

 スカイ撤退後、運賃引き上げを懸念する地元に配慮してJTA幹部は5日、中山義隆石垣市長や市商工会、市観光協会の代表者を訪問。SNAの運賃設定への対応状況を伝えて「急激に運賃を引き上げるようなことはしない」との方針にあらためて理解を求めた。(座安あきの)