沖縄県産車エビのブランド向上を目指す県事業の「車えび頂上会議」が6日、那覇市のロワジールホテル那覇で開かれた。料理業界で活躍する和食やイタリアン、中華の有名シェフらを招き、県車海老漁業協同組合の安里一月組合長らと県産車エビの流通拡大に向けた方策を意見交換した。各シェフが参加者の前で調理しながら車エビのオリジナルの活用法も披露した。

県産車エビの認知度向上や流通拡大に向けた方策について生産者と意見を交わす和洋中の有名シェフら=6日、ロワジールホテル那覇

 県水産課が実施する漁業生産額拡大のためのマーケティング支援事業(事業費3800万円)の一環。県産車エビは20年ほど前は高級食材として高値で取引されたが、現在は当時の半値程度の取引水準になっているという。東京築地など市場への出荷が中心で、相場に左右されない付加価値を付けた生産方法や情報発信の在り方に工夫を求める意見が上がった。

 東京八丁堀「てんぷら小野」の2代目店主の志村幸一郎氏は「養殖といっても沖縄産は自然に近い環境で育てられている。お客さんに産地の情報を伝えやすくするためにも、クリーンなイメージをもっと前面に出してほしい」と要望。中華シェフの五十嵐美幸氏は「沖縄に来て車エビを食べようというイメージはなく、日本一の生産地ならではの情報が欲しい。観光地や家庭で食べられる環境整備から始めた方がいい」と提言した。

 ほかに、イタリアンシェフの奥田政行氏、ソルトソムリエ制度創設に携わった青山志穂氏、ロワジールホテル那覇の中華料理長、三澤陽一氏が参加。同組合理事の川崎格氏は「観光客向けの発信はほとんど手付かずの状態。各地域の生産者と連携して情報発信の仕方を考えたい」と話した。