【久高泰子通信員】5月4~8日、パリ8区のシャンゼリゼ大通りに近いグランパレ展示会場で開かれた国際ビエンナーレ「工芸創作展示会ラレベラション」に、石垣島在住の石垣焼窯元の金子晴彦さんが出展した。作品は「好奇心」がテーマで、作品の横穴をのぞくと、沖縄の澄み切った青い海が広がって見え、ブースの訪問者は思わず感嘆の歓声を上げたという。金子さんは「愛する沖縄、八重山の素晴らしさを多くの人たちに知らせることができ、うれしく思う」と語った。

夫人と写真に納まる金子晴彦さん(右から2人目)、木寺昌人大使(同3人目)=グランパレ展示会場の石垣焼ブース

 芸術の都パリで2年ごとにあるこの展示会には世界中から芸術家たちが応募する。幾つかの厳しい審査に合格するのは困難だが、この難関を金子さんは通過し、今回で3度目の出展になる。

 連休が続く5月、しかも今年は大統領選挙の真っ最中にもかかわらず4万5千人が来場したのは、このサロンがいかに重要視され、人気があるかを物語っている。

 金子さんは招待国チリが開催する歓迎会に招待された。欧州で7年間、頑張ってきた多くの苦労が報われた、と感じたという。「栄誉ある展示会に3度も出展する好機を得、とても感謝している。世界トップレベルの展示会に続けて出るのは至難の業で、常に前回以上の作品のレベルを求められる。いつも初心に帰り、チャレンジする気迫や闘う精神を持ち続ける必要がある」と意気込みを語った。

 展示場には木寺昌人駐フランス大使夫妻も訪問した。沖縄に愛着のある木寺大使は、金子さんの作品を「沖縄のきれいな海を思わせる素晴らしい作品だ」と称賛。さらに「私は泡盛がとても好きで、泡盛を通して沖縄のPRをしている」とし、お互いの沖縄愛に話が弾んだという。

 また、金子さんはモンゴルのウランバートルを定期的に訪れ、貧しい子やハンディのある子に体験陶芸指導を行っている。そんな子どもたちの笑顔が金子さんにとっては最高の勲章だという。