第42回伊波普猷賞(主催・沖縄タイムス社)の贈呈式と記念講演、祝賀会が10日、那覇市のタイムスホールで開かれ、受賞者の富浜定吉氏と川瀬光義氏に、沖縄タイムス社の豊平良孝社長が賞状と賞牌(しょうはい)、賞金を贈った。

伊波普猷賞を受賞した富浜定吉氏(左)と川瀬光義氏=10日午後、那覇市久茂地のタイムスホール

 富浜氏は伊良部方言を24年間研究した成果を1万7300語の辞典にまとめた「宮古伊良部方言辞典」(沖縄タイムス社)が、川瀬氏は在沖米軍基地を維持するために日本政府がどのような政策を採ってきたかを分析した「基地維持政策と財政」(日本経済評論社)が評価された。

 豊平社長は「着実に研究を積み上げた成果は沖縄学の父、伊波普猷を顕彰した賞にふさわしい」と祝福。多くの関係者が詰め掛け、2氏の受賞を喜んだ。

 富浜氏は講演に先立ち「たくさんの方々のご支援、ご指導があって完成した」と感謝。川瀬氏は「基地が無くなっても財政上心配はない」と、基地の負担と対峙(たいじ)する沖縄にエールを送った。