急増する外国人観光客へのサービス向上のために創設された「沖縄特例通訳案内士」の合格者と、沖縄県内の旅行業者をつなぐ初のマッチング会が11日、那覇市のメルキュールホテル沖縄那覇で開かれた。資格者52人と旅行社・ホテル15社が参加、通訳ガイドのできる有資格者の確保に課題を抱える事業者が、ガイドの仕事を求める資格者と面談。通訳の経験や採用条件など互いの情報を交換し合った。

通訳ガイドの人材を求める旅行業者と面談する沖縄特例通訳案内士の資格者=11日、メルキュールホテル沖縄那覇

 県独自の特例通訳案内士制度は2013年度からスタート。2年間で中国語、英語、韓国語に計205人が合格した。県が実施する約150時間の育成カリキュラムを受講して試験を突破した資格者だが、取得後は個人でガイドの職を得る活動をしなければならないため、資格をすぐに生かしにくい現状があった。

 一方で、即戦力の人材を求める旅行社などでは、ガイドや通訳のスキルを見極めなければ採用につなげにくく、幅広い人材と交流する場が求められていたという。

 参加したジャンボツアーズインバウンド事業部中国チームの胡男仰氏は「ツアーを企画して客がそろってもガイドが付けられない場合も多い。資格があっても経験がなければクレームにつながる。業務をこなせるガイドをどう育成していくか」と課題を指摘。

 中国語の案内士の陣俊さんは専業主婦で子育てする傍ら、語学を生かしたガイドの仕事をしたいと資格を取得。「自分で仕事探しを始めたが個人で動くことは難しい。マッチング会を通していろんな会社の情報を集めたい」と期待した。