沖縄タイムス記者が出向く出前授業が6月27、28の両日、浦添市立神森小学校と那覇市立寄宮中学校でそれぞれ行われた。各自選んだ記事を持ち寄って、グループで切り抜き新聞を作るもの。テーマに一番ふさわしい記事はどれか決めるため話し合うことが狙いだ。教師からは、根拠を持って他者に説明する力が付いたり、教科をまたいで学ぶ材料になると新聞利用の利点が挙がった。

ほかのグループが作った切り抜き新聞を張り出し付せん紙に感想を書く5年生=6月27日、神森小学校

選んだ記事を持ち寄って切り抜き新聞をつくる1年生=6月28日、寄宮中学校

ほかのグループが作った切り抜き新聞を張り出し付せん紙に感想を書く5年生=6月27日、神森小学校 選んだ記事を持ち寄って切り抜き新聞をつくる1年生=6月28日、寄宮中学校

 授業時間の2こまを使い、見出しなど新聞の構造を学び、1人1部渡した新聞の見出しだけを全ページにわたって読んだ。グループに分かれ、「びっくり」「かっこいい」といった抽象的なテーマに沿って各自が選んだ記事から、一番ふさわしい「トップ記事」を選ぶ。

 神森小5年の平良柾人君は「『びっくり』で選んだけど、人によって意見が違ってトップを決めるのに苦労した」と振り返る。別のクラス担任の宮平安隆教諭は、その「苦労」を評価する。「子どもたちはすぐジャンケンや多数決で決めてしまいがち。相手に思いを伝えて記事を順序づけるのは、これから求められる学力につながると感じた」と児童の活発な話し合いを見ながら話した。

 寄宮中では1年生約230人が体育館に座り込んで作業した。「切り抜き、レイアウトと自分で考えながら作業できるのが楽しかった」(翁長美季さん)「テーマに合う記事を探して普段読まない面を見たら、いろいろな国の記事が載っているのが分かった」(知名桃々子さん)などの感想があった。

 初めて切り抜き新聞授業を見た松野綾子教諭は「すべての教科をリンクさせて学べる。ネットだけ見ていてはできないこと」と紙の新聞の利点を発見。学年主任の仲地昭人教諭は「身近な記事から学んで、考える力を身に付けさせたい」と話した。