強い毒を持つ南米原産の「ヒアリ」が国内で初確認されたことを受け、環境省那覇自然環境事務所は4日、外国からの貨物が置かれている那覇市港町の那覇新港埠頭(ふとう)で目視による緊急調査をした。午後1時から夕方まで調査し、生息は確認されなかった。

岸壁周辺の溝を細かく調べ、ヒアリがいないかを確認する環境省の職員ら=4日午後、那覇新港

 調査は同事務所職員や一般財団法人「自然環境研究センター」(東京都)の研究員ら計約10人が行った。台湾や中国、南沙諸島などからの貨物コンテナが置かれている港内を歩き、ヒアリが生息していないか見て回った。

 調査した同センターの石塚新・上席研究員によると、ヒアリはコンテナと地面の隙間や、雑草が生えた場所に集団で生息していることが多く、重点的に調べていた。石塚さんは「温暖な気候の沖縄はヒアリが繁殖しやすい。赤茶色のアリを見つけたら触らず、すぐに関係機関に通報してほしい」と話した。

 県内では他に、県と沖縄科学技術大学院大学が調査や水際対策に乗り出しているが、これまで生息は確認されていない。