沖縄県名護市立大北小学校(宮城司校長)は6月15日、同小体育館で、名護市大北区に住む宮城玲子さん(81)を講師に迎えて平和集会を開いた。4、5、6年の子どもたち273人は、身を乗り出して宮城さんの72年前の体験を聞いた。

講師の宮城玲子さん

宮城さんの話を聞く大北小学校の子どもたち=名護市・同校体育館

講師の宮城玲子さん 宮城さんの話を聞く大北小学校の子どもたち=名護市・同校体育館

 宮城さんは今帰仁(なきじん)村今泊出身で、国民学校3年の時に沖縄戦に遭った。学校や家庭、地域で当時の生活を語り、戦争が激しさを増し、名護市辺野古の山に避難。食べ物がなくカタツムリやカエル、ハブなど食べ、恐ろしいマラリアで死ぬ人もいたと話した。後半は絵本「白梅学徒隊きくさんの沖縄戦」を大型スクリーンに投影し、読み聞かせた。

 宮城さんは「沖縄戦で県民の4人に1人が亡くなり、全体で約24万人の尊い命を失い、恐ろしい戦争だった」と訴え。「戦争は絶対に起こしてはならない。平和、命を大切にし、他人を思いやる心で力強く生きて平和な社会をつくってほしい」と結んだ。

 6年の萩原清さんは「平和で戦争のない世界になるよう一人一人が努力し、みんなが協力して思いやりで楽しい学校生活を送ります」と礼を述べた。4年の古堅蘭丸君と徳村楓大君は「多くの人々が亡くなった戦争は嫌だ。平和な世界にしたい」、6年の松田嵐君と与那国花凪(かな)さんは「もう絶対に戦争を起こしてはならない」と述べた。

 平和集会を企画した古堅千佳教諭は「戦争体験者の生の声を聞き、真剣に考えて平和、命の大切さを実感している子どもたちの姿を見て感激した」と語った。地域に住む戦争体験者の協力を得て、平和学習を実施する大切さを強調した。(山城正二通信員)