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  • 早ければ16日にも停止指示の対応を決める
  • 区域外に「構造物」を設置した無許可の岩礁破砕との見方
  • 政府は「問題ない」と強調し、従わない構え

 米軍普天間飛行場返還に伴う名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局が県の許可を得た区域外の海底にコンクリートブロックを設置し、サンゴ礁を破壊した可能性があるとして、翁長雄志知事は13日、早ければ16日にも作業の一時停止指示などの対応を決める考えを示した。週末に弁護士など専門家と協議し、県漁業調整規則違反の疑いがあれば、防衛局に停止を求め、本格的な調査に乗りだす。一方、防衛局は今月内の海底ボーリング調査再開を目指し、準備を進めている。菅義偉官房長官は13日の記者会見で、県と調整した上での適切な作業で「問題ない」と強調した。

定例会見で記者の質問に答える翁長雄志知事=県庁

■「問題ない」菅氏強調

 翁長氏は公約の「辺野古新基地建設阻止」に向け、権限行使の第1弾となる。沖縄県は許可区域外に「構造物」を設置した無許可の岩礁破砕に当たるとみている。昨年8月の岩礁破砕の許可取り消しにも踏み込む可能性がある。

 仮設岸壁建設など今後の工程に影響が出そうだが、防衛省は正当性を強調し、停止指示に従わない構えを見せている。

 防衛局はブロックの個数など県の照会に、12日付で回答。翁長知事は退庁前、記者団に「防衛局の回答を受け取った。今後、分析し、専門家と相談する必要がある。一両日中に対応を決めたい」と説明した。

 翁長氏は13日午前の記者会見で許可区域外の設置とトンブロックの大きさの2点を問題視。「今回のトンブロックは普通で言う(浮具などの)アンカーから逸脱している。担当の農林水産部に一時停止を検討するよう指示した。辺野古基地は造らせない認識で対応したい」と述べた。

 防衛局は13日までに、常時立ち入り制限区域を示すフロート(浮具)の設置をほぼ完了した。昨年9月から中断している海底ボーリング調査の準備を始め、12カ所での掘削に入る方針。

 菅官房長官は13日、大型コンクリートブロックについて「知事が定める県漁業調整規則等を踏まえ、県との調整を得て適切に工事に入っている」との認識を示した。中谷元防衛相も同日の閣議後会見で、県と調整した上で適切に進めていると説明した。