新基地建設作業が進む名護市の大浦湾で、臨時制限区域を示すブイとアンカーのコンクリートブロックをつなぐ鎖が、海底でサンゴを破壊しているのが15日、確認された。

海底のサンゴ礁の上に沈められたコンクリートブロック=15日午後4時9分、名護市の大浦湾(伊藤桃子撮影)

鎖が傷つけ白くなったサンゴ=15日午後3時半、名護市の大浦湾(伊禮健撮影)

海底のサンゴ礁の上に沈められたコンクリートブロック=15日午後4時9分、名護市の大浦湾(伊藤桃子撮影) 鎖が傷つけ白くなったサンゴ=15日午後3時半、名護市の大浦湾(伊禮健撮影)

 傷付けられたサンゴはキクメイシやミドリイシの仲間。岩ごと削られ、崩れ落ちたサンゴもあった。幅10センチほどの鎖が波で上下に揺れ、岩をこすりながら砂煙を上げていた。

■海中に異様な金属音

 新基地建設に向け作業が進む名護市辺野古の海を潜った。大浦湾の海底には白く巨大なコンクリートブロックのアンカーが鎮座する。青く透き通る海中に異様な光景が広がっている。

 防衛局に退去を促される中、潜水を開始した。水深10メートルほど潜り、アンカーに近づくと「がしゃん、がしゃん」と鎖がぶつかり合う金属音が聞こえてきた。

 海上のブイとコンクリートブロックをつなぐ鎖が、絶え間なく波に揺れ、静かなはずの海中に響く。

 上下する鎖は海底の岩場を削り、砂煙を上げる。キクメイシやミドリイシ類のサンゴが根付いていた岩場は砕かれ、サンゴが砂地に転がっていた。

 この日は3か所のコンクリートブロックを調べたが、すぐ近くにサンゴが生息する場所もあり、今後の台風などによる被害拡大も懸念される。(伊藤桃子)