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  • イリオモテヤマネコの発見から今年で50年
  • 推定生息数100~130頭よりも多くいるとの研究も
  • 官民連携による保護は世界的にも注目されている

 【西表島=竹富】「発見」から50年がたつイリオモテヤマネコの保護と、西表島の自然環境を考えるシンポジウム「イリムティヌヤママヤー」が15日、西表島の中野わいわいホールで開かれた。最新研究では、これまで生息数が少ないと考えられていた内陸の山地部にも、相当数生息していることを確認。現在の推定生息数は100~130頭程度とされるが、研究者は「実際は推定より多い」との見解を示した。

イリオモテヤマネコの保護を訴えたシンポジウム=15日、竹富町上原の中野わいわいホール

 林野庁や琉球大学、竹富町が共催。沖縄森林管理所と琉大は、2003年度から自動撮影装置を島内190カ所に設置。内陸の山地部を含む143カ所でヤマネコを確認した。

 山地部では複数のヤマネコ親子も撮影され、繁殖していることも分かった。琉大理学部の伊澤雅子教授は「保全されている内陸部はこのまま何もせず、ヤマネコの事故が多い沿岸部では交通事故の防止策が必要」と訴えた。

 西表島の民間や行政が連携するヤマネコ保護の取り組みは「世界的にも注目されている。世界のお手本になるように、50年後も当然のようにヤマネコが島にいる環境をつくろう」と呼び掛けた。