【小橋川慧通信員】コンテンポラリー(現代)ダンスの最先端として高い評価を得ているカナダの「トロント ダンスシアター」(TDT)で、県出身の若者が専属ダンサーとして活躍している。幼いころからバレエを学んできた國場めぐみさん(26)だ。國場さんは最近の公演でTDTのクリストファー・ハウス芸術監督による作品のソロを踊っており、恩師や仲間に祝福され充実感に満ちた日々を送っている。

ソロ・ダンスのリハーサルを終えて笑顔を見せる國場めぐみさん=トロント・ダンス・シアター(Atsuko・Kさん提供)

 沖縄市で育った國場さんは、同市内の南條喜久子バレエ研究所に2歳半で入門、2009年に渡加するまで同研究所の熱心な門生だった。06年、全日本バレエ・コンクール参加のために行われた日本バレエ協会沖縄支部の予選会で、國場さんはプルミエール賞を受賞するまでに成長した。「南條先生に厳しく教えられたバレエの基礎こそが、現在の舞踊家としての確固とした土台になっている」という。

 プロのダンサーとして飛躍するには、海外での研修が必要、と考えてはいたが、それを実現させる自信はなく、普通に就職することも考えた。

 そんな國場さんは沖縄キリスト教短期大学2年の時に「横浜バレエ・インテンシヴ」主催(代表者カナダ人H・プライス)によるセミナーの広告を目にして応募した。

 セミナーのゲスト講師陣の中にTDTに詳しいP・ホワイト講師がいた。彼女とプライス代表は國場さんのダンスに注目して「コンテンポラリーダンスに挑戦しては」と勧め、TDTと提携してプロのダンサーを養成する「スクール オブ トロント ダンスシアター(TDTスクール)」を紹介した。國場さんにとってコンテンポラリーダンスは全くの初体験ではない。

 キリ短1年の時に、県立博物館・美術館主催でダンサーで振付家の三浦宏之氏を招いて行われた「身体表現」のワークショップに出ており、その折りに「現代舞踊という選択肢があるのね」と考えたことがあった。

 ホワイト講師とプライス代表の提案で、学校視察・体験の意味も兼ねて、國場さんは「TDTスクール」の夏季学校に参加。その折に、TDTスクールの入学に必須のオーディションを受けたところ見事に合格した。

 南條先生の下で培ったものが海外でも通用する、という自信とともに「海外研修の夢」は現実となった。