沖縄県名護市辺野古の新基地建設に伴う沖縄防衛局の監視調査で、大浦湾を含む沖縄本島北部の海域周辺に生息するジュゴン3頭のうち1頭の姿が2015年6月を最後に確認されず、生息不明となっていることが分かった。7日にあった第8回環境監視等委員会(中村由行委員長)で、防衛局が報告した。また、埋め立て予定区域にある砂浜の5カ所で5~6月、絶滅危惧種のアカウミガメの産卵があったことも明らかになった。

(資料写真)2012年に沖縄本島北部沖で撮影されたジュゴン

 不明の1頭はこれまで古宇利島沖と嘉陽沖を行き来し、大浦湾の餌場も頻繁に利用したことがある。最後の確認は古宇利島沖で15年6月24日。大浦湾で海底の掘削調査が進んでいた時期に当たる。

 非公開の委員会後、中村委員長は「死んだか、遠くに移動したのか確認できるかとの質問も出たが、現状では見つかっていない以上のことは分からないというのが結論との答えを頂いた」と説明。防衛局調達部の阿野貴史次長は「今年2月からの汚濁防止膜の設置という具体的な海上工事の影響かというと、そうではないのではとの議論があった」と述べた。

 ウミガメ類の産卵巣の周辺はフェンスで囲み、専用通路で保護したという。

 このほか、最新調査を踏まえてサンゴ類の移植範囲を再検討する方針や、汚濁防止膜設置前の環境調査結果なども報告された。