【名護】名護市辺野古の新基地建設で17日午前5時半ごろ、重機や資機材を積んだトレーラーなどの工事関係車両が約10台、米軍キャンプ・シュワブ内に搬入された。翁長雄志知事が岩礁破砕の許可区域外での作業停止を指示してから一夜も明けぬ事態に、反対の市民からは「知事を無視し、政府はよほど後ろめたいことをやっているのか」と怒りの声が上がった。

「米国海兵隊施設・区域」と書かれた新たなフロートを設置する作業員=17日午前9時35分、名護市の大浦湾(金城健太撮影)

 海上では沖合などに「海兵隊施設・区域 許可なく立ち入ることは禁止」などと明示されたブイが数十個、新たに設置された。

 抗議する市民らによると午前5時半ごろから約10分間、旧ゲートに車両が進入。その直前、県警機動隊数十人が並んで国道329号と歩道を封鎖した。新ゲート付近で泊まり込んでいた十数人は、近づけなかったという。

 翁長知事の停止指示直後の事態に、辺野古の金城武政さん(58)は「知事を何だと思ってるんだ」と機動隊に食ってかかった。「そこまでやるとは。明らかに県民への挑戦だ」と憤った。市民からは「工事車両は無灯火で、県警が誘導していた」と批判の声が上がった。県警は本紙取材に対して否定した。

 正午にも機動隊が車道と歩道を約5分間封鎖し、工事車両など8台がシュワブから出て行った。海上では午前10時ごろ、カヌーで抗議する市民らがフロートを乗り越え、18人が海上保安庁に拘束された。