県指定天然記念物の沖縄地鶏「チャーン」の保存委員会(又吉賢光会長)はこのほど、普及促進に向けたシンポジウムをうるま市生涯学習・文化振興センター「ゆらてく」で開いた。関係者らがチャーンの魅力を紹介し、今後の普及に向けた課題や可能性などを探った。

愛好家によるチャーンの展示会もあった=6月24日、うるま市生涯学習・文化振興センター「ゆらてく」

チャーンの普及に向け、課題や可能性を探ったシンポジウム=6月24日、うるま市生涯学習・文化振興センター「ゆらてく」

愛好家によるチャーンの展示会もあった=6月24日、うるま市生涯学習・文化振興センター「ゆらてく」 チャーンの普及に向け、課題や可能性を探ったシンポジウム=6月24日、うるま市生涯学習・文化振興センター「ゆらてく」

 チャーンは「ケッ、ケー、ケッ」と鳴くのが特徴。琉球王朝時代から飼育され、鳴き声とともに三線の演奏を楽しんでいたとの言い伝えもある。1991年に天然記念物に指定された時、チャーン愛好会は200人以上の会員がいたが、現在は40人ほど。会員の高齢化も進み、飼育する人が減ってきているという。

 討論会で、又吉会長は飼育人数が減った要因を「チャーンの鳴き声が大きくて困るという周辺住民への配慮ではないか」と想定。その上で「われわれもチャーンの魅力を伝える力が足りなかった」と分析した。

 青山学院大学で地域社会学などを教える矢野晋吾教授が基調講演し、京都の西陣織の例を紹介。「都市化の中で機織りの音は騒音になった。だが、切り口を変え、文化的な『生活の音』として紹介すると、地域を代表する音として認知されてきた」と指摘。「チャーンも地元の生活に根付いた鶏だ。歌合わせ会もあり、これから文化の音として捉えていける可能性がある」と期待した。

 フロアからの質疑応答では、「FMうるまの時報にチャーンの鳴き声を使ってみてはどうか」といったユニークな提案もあった。