「子どもをタバコの害から守り、生活習慣病を予防する」をテーマに、日本小児禁煙研究会学術集会(安次嶺馨会長)が21日、南風原町の沖縄小児保健センターで始まった。小児科医ら4人が登壇し、妊娠中の喫煙が、子どもの将来の生活習慣病を誘発すると警鐘を鳴らした。沖縄の長寿県復活の鍵は子どもにあるとし、親が禁煙に取り組み、喫煙の「世代間連鎖」を断ち切ることが重要だと呼び掛けた。県内外から約60人が参加した。22日まで。

生活習慣病の危険因子となるたばこの問題と対策を考えた第5回小児禁煙研究会学術集会=21日、南風原町の沖縄小児保健センター

 県立中部病院産婦人科医の濱川伯楽さんはたばこを吸う妊婦から生まれた子は吸わない妊婦の子より平均200グラム体重が軽く、2500グラム以下の低体重児になる危険が約2倍になると説明した。低体重児は将来、2型糖尿病や高血圧などメタボになるリスクが高いと注意を促した。

 同病院小児科医の小濱守安さんは、子どもは親など身近な大人をまねて、好奇心からたばこに手を出すとした。1度吸い始めるとやめさせるのは困難で「最初の1本を吸わせない」ことが重要だと訴えた。

 安次嶺会長は、妊婦の喫煙は、胎児がたばこを吸うことと同じだとし、禁煙など親が自身の生活習慣を改めることが、子どもの将来の病気予防につながると強調した。