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  • 琉球国王の世継ぎが住んだ中城御殿跡で発掘
  • 外国製とみられ、「一級の資料」と県
  • 16世紀の大分県の大名・大友氏のベネチアングラスと似ている

 首里高校内にある琉球国王の世継ぎが住んだ邸宅、中城御殿跡の発掘調査で、御殿ができる前の15~16世紀の沖縄県内最古で外国製とみられるガラス製品の一部が出土したことが21日、分かった。発掘した県立埋蔵文化財センターは「考古学調査でガラス製品が出ることはほとんどない。学術的な価値が高い一級の資料」と話す。

中城御殿跡の遺構から発掘されたガラス製品=21日、那覇市の首里高校

 同時に出土した陶磁器片が首里城内で出土したものとよく似ており、同センターの亀島慎吾専門員は「御殿ができる前も、高い地位の人物が住んでいた可能性がある」と指摘する。

 昨年11月ごろ、同地の発掘調査で、ごみ捨て穴があることを確認。その穴から出土した陶磁器を分析すると、15~16世紀のもので、穴は御殿が造られる前からあったことが分かった。そのうちの一つの約2メートル下の底近くから、ガラス製品の一部、二つが出土した。

 ガラス片は、ともに長さが約3センチで、幅は約2センチと約2・5センチ。厚さは3~4ミリで曲線がある。表面を削って黄色い筋状の着色がほどこされている。16世紀に南蛮貿易などで栄えた大分県の大名・大友氏の館から見つかったベネチアングラスによく似ているという。亀島専門員は「ワイングラスのようなものではないか」とみている。