那覇地検は14日までに、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先、名護市辺野古沿岸部で、県の許可を逸脱してサンゴ礁を破壊したとして地元住民らが県漁業調整規則違反容疑で告発していた当時の井上一徳沖縄防衛局長を嫌疑不十分で不起訴処分とした。12日付。

海底でコンクリートブロックの下敷きになり、損傷したサンゴを調べるダイバー=2015年2月、名護市の大浦湾

 地検は「起訴するに足りる証拠が十分でなかった」としている。

 告発状などによると、住民側は沖縄防衛局が2015年1月下旬~2月上旬、辺野古の埋め立てに向けた海上作業で大型のコンクリート製ブロックを沈め、サンゴ礁などを傷つけたと指摘。海底の岩石採掘と土砂採取などの岩礁破砕に関する県の許可の区域外だったとしていた。

 井上氏は14年7月から16年6月末まで沖縄防衛局長を務め、現在の中嶋浩一郎局長と交代した。(共同通信)